12月は首肩こりが悪化しやすい季節です
12月に入ると「いつもより肩が重い」「首が回らない」というご相談が一気に増えます。
患者さんからも「冬になると毎年つらくなる」とのお声が多く、実はこれには明確な理由があります。
寒さ・気温差・生活リズムの変化…これらが重なることで首肩こりが
悪化しやすい条件が揃ってしまうのです。
今回は鍼灸師・柔道整復師として、原因と改善法を専門的に、そしてわかりやすくお伝えします。
12月に首肩こりが悪化する主な原因
気温の低下による血流の悪化
冬になると最も大きな原因となるのは「筋肉の血流低下」です。
気温が10℃を下回ると体は熱を逃がさないよう筋肉を縮めてしまいます。
これで肩がガチガチになり、疲労物質が溜まりやすくなります。
寒さで肩をすぼめる姿勢が続く
冬は誰でも無意識に肩を上げてしまい、僧帽筋や肩甲挙筋が緊張し続けます。
デスクワークの方は暖房との寒暖差で自律神経が乱れ、さらに筋肉が硬くなりやすい傾向があります。
年末の忙しさによる生活リズムの乱れ
仕事が立て込み、睡眠不足が続くと筋肉の回復力が落ちます。
スマホ・パソコン時間が増え、首に大きな負担がかかるのも12月ではよく見られる要因です。
今日からできる首肩こりのセルフケア
首と肩の保温を意識する
まず取り入れていただきたいのがマフラーやネックウォーマーなどでの保温です。
筋肉の温度が下がりにくくなり、血流低下を防げます。
湯船につかって自律神経を整える
ぬるめのお湯に10分ほど浸かると副交感神経が優位になり、
筋肉の緊張がゆるみやすくなります。
忙しい時こそお風呂は効果的です。
頭の位置を整える簡単ストレッチ
寒さやデスクワークで前に傾いた頭を戻すため、
首をゆっくりと後ろへ反らす動きを1日数回行いましょう。
痛くない範囲で十分効果があります。
セルフケアで改善しない首肩こりは専門施術が必要です
筋肉だけでなく関節や姿勢の問題が隠れていることも
肩の筋肉だけを揉んでも良くならない理由は、肩甲骨の動きや頸椎の関節、
姿勢のゆがみなどが絡むことが多いからです。特に冬はこれらの悪化が重なりやすい季節です。
鍼灸と手技療法のメリット
鍼灸では深部の硬い筋肉をゆるめやすく、血流改善も期待できます。
柔道整復師としての手技では関節の可動性を整え、負担のかかりにくい姿勢を作るサポートができます。
痛みが強くなる前の通院が大切です
痛みを我慢し続けると、脳が痛みを覚えてしまい慢性化しやすくなります。
早めにケアを始めることで、冬の悪化を防ぎ、翌年以降も同じ症状に悩まされにくくなります。
冬の首肩こりは早めの対策とケアがポイントです
12月はどうしても生活が忙しくなり、体のケアが後回しになります。
しかし、首肩こりを放置すると、頭痛・集中力低下・睡眠の質の低下にもつながることがあります。
当院ではお一人お一人の状態に合わせた施術と、自宅でできるセルフケアをご提案しています。
「毎年冬になると肩がつらくなる」
「肩こりがひどく仕事に集中できない」
そんなお悩みがあれば、いつでもご相談ください。
皆さまが快適に年末を過ごせるようしっかりサポートいたします。


