春から初夏にかけて、暖かく過ごしやすい季節になる一方で、
気圧や気温の変化によって「なんとなく体調が優れない…」と感じている方も
多いのではないでしょうか。
実はこの時期、気圧の変化による不調(天気痛・気象病)が増える傾向にあります。
「頭痛がひどくなる」
「肩こりが強くなる」
「気分が落ち込みやすい」
「体が重くだるい」
このような症状が続いている方は、気圧の変化に体がうまく対応できていない可能性があります。
今回は、接骨院の視点から、気圧の変化で起こる不調の原因とその対策について詳しく解説し、
日常生活でできる簡単なセルフケア方法もご紹介します。
気象病・天気痛とは?|自律神経の乱れが不調の原因
「気象病」や「天気痛」とは、天候の変化(特に気圧の変化)によって起こる身体の不調を指します。
医学的には「気象に関連した身体的症状」とも呼ばれています。
気象病による代表的な症状には以下のようなものがあります。
ズキズキとした頭痛、片頭痛
めまい、ふらつき
肩こりや首のこわばり
関節痛や神経痛の悪化
眠気や集中力の低下
気分の落ち込みやイライラ
このような不調の原因は、主に自律神経の乱れです。
自律神経は、体温・血圧・内臓の働きなどを無意識に調整してくれる神経で、
「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(リラックスモード)」のバランスで成り立っています。
気圧が急に下がると、体は“ストレス”を感じ、交感神経が過剰に働くようになります。
すると血管が収縮し、血流が悪くなって、
頭痛や肩こり、倦怠感、気分の落ち込みなどの症状が現れるのです。
なぜこの時期に症状が出やすいの?
5月後半〜6月は、梅雨入りを控え、天気が不安定になりやすい時期です。
低気圧と高気圧が短いスパンで入れ替わり、1日で気圧が10hPa以上変動することもあります。
さらに、朝晩の寒暖差も激しく、湿度も上昇しやすくなるため、
自律神経が乱れやすくなり、天気痛の症状が出やすくなるのです。
気圧の変化による不調を軽減する3つのセルフケア
ここからは、接骨院でも実際に患者さんにおすすめしている、
天気痛・気象病を和らげるセルフケア方法をご紹介します。
① 耳のマッサージで内耳を整える
気圧の変化を感じるセンサーは「内耳」にあります。
耳の血流を良くすることで、内耳の過剰反応を抑えることができます。
やり方:
耳を軽くつまんで、上下・左右にゆっくり引っ張る
→ 軽く前後に回すように動かす
→ 両耳で30秒〜1分程度
※デスクワークの合間や、お風呂上がりに行うと効果的です。
② 首・肩・背中のストレッチで自律神経を整える
自律神経は背骨に沿って通っているため、
背骨周辺の筋肉をほぐすことで、神経の働きが整いやすくなります。
肩を前後に大きく回す
首を左右に傾けてストレッチ(15秒ずつ)
背中を丸めたり伸ばしたりして背骨を動かす
無理のない範囲で、ゆっくり呼吸をしながら行いましょう。
③ 湯船にゆっくり浸かって副交感神経を活性化
38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分浸かることで、
交感神経優位の緊張状態から、副交感神経が優位なリラックスモードに切り替わります。
お風呂の中で「鼻からゆっくり吸って、口から長く吐く」呼吸を意識すると、
より深いリラックス効果が得られます。
気圧の変化による不調は整骨院でもサポートできます
実は、接骨院の施術でも自律神経の乱れを整えるサポートができます。
骨盤や背骨のゆがみを整えることで、神経や血管の流れをスムーズにし、
内耳への血流も改善されやすくなります。
また、首や肩の筋肉の緊張を緩めることで、頭痛やめまいの軽減にもつながります。
「最近、天気が悪くなる前に体調が悪くなる」
「病院では異常がないと言われたけど、つらい症状が続く」
このようなお悩みがある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
一人ひとりの体調や生活リズムに合わせた施術とアドバイスで、快適な毎日をサポートいたします。
まとめ|梅雨前の体調管理は「自律神経ケア」がカギ
気圧の変化で体調を崩しやすいこの季節。
ちょっとした不調も、「気のせい」ではなく、体が出しているサインです。
自律神経を整えることで、頭痛やだるさ、めまいなどの症状はグッと軽減できます。
今回ご紹介したセルフケアをぜひ日々の習慣に取り入れてみてくださいね。
そして、症状がつらい・長引いているという方は、無理せず専門家に相談を。
接骨院でもお力になれることがありますので、お気軽にご相談ください。